PHP Conferenve2018 聴講メモ #2 「VOYAGEのエンジニア評価制度ってどんな感じなのか25分でミニ再演」by VOYAGE GROUPさん
※ 以下は私個人の解釈を多大に含んだメモ書きです。正確な講演内容はスライドやブログ等の公式資料をご覧ください。
VOYAGEのエンジニア評価制度ってどんな感じなのか25分でミニ再演
林 志嶺 / 株式会社VOYAGE GROUP
テーマ
VOYAGEの技術評価会
発表者・評価者が重視するポイント
PHPカンファレンス2018で技術力評価会を再演します!企業ブースでは評価資料の公開も! - VOYAGE GROUP techlog
テイクホームメッセージ
- 技術評価会:地味かもしれないけどがんばったことを説明する
- 準備(非評価者 + アドバイザー) → 発表(評価者2名) → 評価すり合わせ → フィードバック → 昇格
- 評価者の総評は社内公開される。1日くらいかけて書く。
- 発表内容・評価
- 背景ややった内容について、理由を明確にする
- 評価者はやらなかったことも確認する → 意思決定全体を説明することになる
- 実際の設計やコードも評価に含める
- 前回からの成長も評価ポイント
- 評価は褒めるが基本。改善余地のあるところはアドバイスをつける
- 評価は本質ではない、評価を恐れずに本質的な仕事をしよう!
内容めも
VOYAGE GROUP
- 広告:SAP, SSP。月間数百億imp。ログは1日でテラバイト単位に。。。
- ポイントメディア:1,400万人の会員
- インキュベーション:いろんな分野
評価制度
地味にがんばったこと、そもそも評価されにくい
- ライブラリのアプデ、アラートの撲滅
- 仕様把握・要件定義のフェーズも、がんばっても理解されない
→ 「がんばったけど、実はたいしたことなかったのかな……?」へこむ
技術力評価会
準備 → 発表・評価(実演30分&質疑60分。評価者2名)→ 評価すり合わせ → フィードバック → 昇格!
再演!
準備段階で、アドバイザーと一緒にマークダウン1枚で概要・背景・やったこと(進め方・実装)をまとめる。
背景は特に他の人には見えにくいので、力を入れて説明。評価者も重視する。
準備資料を元に、評価者の前で説明↓↓
- テーマ:ポイントメディアにおける運用タスクである「ポイント失効」の自動化
運用タスク全体は告知・減算処理・経理報告。間違えると大事故になる部分。 - 背景:減算処理、間違えられない作業かつ大変だったから自動化したかった
- 制約:スケジュール、人員の面での制約
評価者「なぜそういう制約が?」 - 解決スコープ
- 提案したこと、工夫したことのアピール
- 今回やること・その理由:○○までに〜をやる、その後☓☓までに〜をやる
評価者「ドキュメントはあったの?」「誰とどう進めたの?」 - 今回やらないこと・その理由:
評価者「この内容、やるとしたらどれくらいかかるの?」
やったことは見えるけど、やらなかったことは見えない。どういう案を出してどういう意思決定を行ったか、説明するし質問する。
- システム構築
- 設計、技術選定、コード
評価者「なんでこの言語を選んだの? 別のこういう選択肢もあったと思うけど」
考え方だけでなく、コードも評価に含める。**
- 設計、技術選定、コード
- 評価してほしいポイント
評価者「新旧バッチで結果が異なっていたら一大事。どうやって一致を確認した?」
(被評価者「対象ユーザー数など集計値の確認、ランダムサンプルでいくつか個別チェック」
終わったら評価者が総評。社内に公開されるため1日くらいかけて書く。
ダメ出しではなく良いところの評価がメイン、加えて「こうできるともっと成長できるよ」をコメント。
評価を恐れず、本質的な仕事を! それぞれの環境でがんばっていきましょう。
質疑
Twitter上で募集して、後日ブログで回答してくださるそうです!
感想
発表者の方が被評価者として話をして、評価者の方が質問しつつ、また別の方がオーディエンス向けに解説してくださるスタイルだった。
壇上の被評価者が答えに窮する場面もあって、これガチでやってるなと。すごい。
ちょっと前までまさに「外から見えない意思決定」にけっこうな労力割いてたから、それをきちんと説明できる場があってうれしい気持ちよくわかる。。。
自分のいた環境と違うのは「評価が全社に公開される」っていう点。給料が上がっても昇格しても、具体的にどこでどういう努力と成果を上げたのか外から見えなければ"席の離れた"人とポジティブな関係が作りにくい。
オープンな文化憧れるなー、1月のも聞いてみようかな。