PHP Conferenve2018 聴講メモ #3 「アーキテクチャ設計とUX設計は同じなのか!!??」by 弁護士ドットコムさん
※ 以下は私個人の解釈を多大に含んだメモ書きです。正確な講演内容はスライドをご覧ください。
アーキテクチャ設計とUX設計は同じなのか!!??
デザインマネージャー 金子 剛 / 弁護士ドットコム株式会社
テーマ
UXデザインとエンジニアリング
テイクホームメッセージ
- ユーザーとプロダクトが直接かかわりあうことで双方向なカイゼンが生まれる
間によくわからないものが入ると一方向のものになってしまう - UXデザインとアーキテクチャ設計は「複雑な現実を抽象化する」という意味では同じもの
- UXデザインはデザイナーだけのものではない。エンジニアこそUXデザインを!!
内容めも
- 共創:全職種でチーム組んでアジャイル開発している
「何を作るか、どう作るか」の両輪。 - スタイリスト → UXデザイナー へのキャリアチェンジが増えている
スタイリスト = 目に見えるグラフィックを作る人。
デザインするものがグラフィックからUX = 体験にシフトしている - 「UXデザイン」はデザイナーの専売ではない
エンジニアが体験をデザインする、なんてこともあっていい。 - UXデザイン?
- 例:スターバックス(コーヒーではなく体験を売る)
コーヒーではなく「笑顔の店員さんからコーヒーを受け取っておしゃれなソファでPCを開く」体験を売っている - 例:Slack
システムそのもの・機能そのものではなく「みんなでわいわいチャットする」体験を売っている
- 例:スターバックス(コーヒーではなく体験を売る)
UXデザイン
ユーザー → ??? → 実装
間に別の存在が入ると情報が落ちる。
エンジニアがUXデザインにも入ると、生により近い情報をつかって実装が行える。
→ エンジニアもUXデザインをやろう!
- ユーザーは何者か?
モデリング = 具体的な特徴を洗い出して抽象化する(例:擬人化) - 何を提供するのか?
- どう行動してほしいか?
- その行動をしてもらうには、何を満たせばいいか?
Issueに落とせる - どう作ればいいか? ← エンジニアに一番馴染みがあるのはたぶんここ
ユーザーのモデリング
デザイン思考 → 「あの人は怒っている……『怒る』って何だ?」
現実の複雑なものを、特徴によって定義付けて抽象化する。
そういう意味で、UXデザインがやっていることはエンジニアと同じ。DDD本とか読むと「これデザイナーも考えてることだ!」と思う。
ユーザー中心設計 → 中間生成物(レポート)→ プロダクト
中間生成物はユーザーの情報からプロダクトへ一方に流れてくるもの。
それをはさまず、ユーザーとプロダクトが双方向にかかわりあうことでカイゼンが回せる。
参考図書
- 『エンジニアのためのデザイン思考入門』
- 『クリエイティブマインドセット』
- 『デザイン思考でゼロから1を作り出す』
質疑
- 普段エンジニアとどういう会話してるか
今はマネージャーだから直接現場に出てないけど、普通のスクラム体制だと思う。
KPIを軸に今必要なものやどう実現するかをみんなで話してる。ホワイトボードにいろいろ書いてわいわい話す。
やりたいことに対してエンジニアが技術を提案したりデザイナーがデザインを提案したり、といった感じ。
感想
発表内容自体が「複雑な現実を抽象化」を体現した議論ですごく面白かった。
デザイナーさんがDDD本読むって何事……と思ったけどだからこういう話ができるんだよなあ、周辺領域のインプットは人を深くする……。
個人的にいずれ企画サイドも手出したいと思ってたからちゃんと勉強しようと思った。
あとスライド、すごくおしゃれで素敵だった!!